ITエンジニアを育成する専門学校で教えて欲しいこと
別に専門学校に限らないけど、
- IT エンジニアリングの技能とはどういうものを指すのか
- IT エンジニアにとって疎かになりがちな事は何か、およびそれを疎かにしない方法
- IT エンジニアリングによって人間社会に貢献するという事はどういう事なのか
- IT エンジニアは実際どのように働いているのか( OB、OG 紹介)
- IT エンジニアに必要なスキルとは何か
- IT エンジニアか否かに関わらず、仕事をしていく上で大事な事とは何か
- IT エンジニアがやっちゃいけない事
- 上記を踏まえた上で、最低限必要な知識およびスキルをいかにして学ぶかのイントロダクション
- オブジェクト指向プログラミング基礎
- テストコード基礎
- オペレーティング・システム基礎
- パーソナルコンピュータ基礎
- OSI 参照モデル
- ネットワーク基礎
- ソケットプログラミング基礎
- フレームワークなどの概念について
- API、ライブラリなどの概念について
- 業務フロー図、実態関連モデルなどの書き方
- 仕様設計基礎(基本仕様、詳細仕様、テスト、マスターアップ)
- 解らないことをどうやって調べるのかに関するイントロダクション
対外的に「即戦力を育てます!」みたいな事言ってるんだったら最低限でもこのぐらいはやって欲しい。
そうすると絶対「俺こんなのやりたくない」みたいな事言ってドロップアウトしていく輩が出てくるんだけど、そもそもそういう輩を2年間ふるいにかけず、なんとなく基本情報処理技術者とか MOS とか取らせて「君はもうアウェサムでバッチリでナイスだからどこに行っても即戦力だ!」みたいな事にして、結果としてそういう輩がいざ IT エンジニアとしてエッジな会社に面接受けに行ったら「なんか MOS 持ってるらしいんですが Python も Ruby も C# もわからないそうです。あ、HTML はちょっと書けるって言ってました」みたいな事になるし、需要に対する供給側の意識の乖離がヤバすぎると思って止まない。
まあ即戦力の解釈の違い(学校のカリキュラムとは言え、2年間で実用レベルに達してないコーディングしかやってないって何)とかもあるし、そういう事を気にし始めると結局広く浅くな授業にしかならない、みたいなジレンマはあるんでしょうが、それにしたって「いや全然即戦力育てる気ねーだろ」っていう事は常に言っていきたいし、それが専門学校でなく大学とかだと「大学なのにそれすらやってないの?!」みたいな事も言いたいし、結果として業界が求める即戦力のスキルを学校で高めてくれるという事は現在でも結構稀なんじゃないかと感じた。
なので「専門学校入ったけど毎日資格試験勉強。こんなんで働けるのかな」と思っている人は資格試験勉強はそこそこに Rails、Java、C#(学生だと安い)、Git、Xcode や ADT、AWS などを独習しつつしれっと内定を取り、内定先で「専門卒やるねぇ」と言われて査定アップを勝ち取っていくのが良いと思いました。